夏のおやつ 鍵善良房「くずきり」

老舗の涼。京都の歴史と美意識とともに。

鍵善良房の名物、くずきり。
くずきりは吟味された希少な吉野本葛粉と水だけで作られています。
もちもちとした食感とつるりとしたのどごし。
注文が入ってから葛粉と水を合わせて作ります。
出来立ては透明ですが、すぐに食べないと白くなり、コシもなくなります。沖縄の波照間島の黒糖を原料とした黒蜜は、さっぱりとしていて後口もよく、多くの文人に愛されてきました。

「お菓子を売っています。だけではない、長い時間や歴史、美意識まで感じてほしい」
言葉通り、お店の中は歴史を感じさせるたたずまいです。
存在感のある菓子棚は黒田辰秋の作。そこには作家ものの器や干菓子の型などがならんでいます。
お店の看板は武者小路実篤が揮毫されたものです。

京都の暑い夏に、清流のような透明なくずきり。
四条通りの喧騒を忘れ、歴史ある店内に流れるゆったりとした時間。
老舗の涼を愉しむひとときをどうぞ。

お店情報

店名 鍵善良房
住所 京都市東山区祇園町北側264
販売期間 通年
urlリンク https://https://www.kagizen.co.jp//